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推論APIの返り値(時系列解析)

時系列データを APIで推論した際のレスポンス(返り値)です。

出力される項目の解説は、推論結果の見方 をご覧ください。

■対象のレシピと投入データ/ファイル形式

<レシピ>

・ブロックタイプ「時系列解析」のTrendFlow、またはMfTransformerを使っている

<投入データ/ファイル形式>

・数値データ/csvファイル
日時の列を必ず含み、学習に使用する列、予測する列どちらも数値のデータ

■レスポンスのデータ形式

項目 値と説明
MIMEタイプ application/json
文字コード Unicode(UTF-8)

■レスポンスの値

フィールドの出力順は実行環境によって異なります。
また、TrendFlowとMfTransformerで異なります。

<TrendFlow>

フィールド_0 フィールド_1 フィールド_2 説明
inferenceType 固定値 “time”
時系列解析であることを意味する
id MatrixFlow内部で自動で付与する実行時の識別ID
list coloumnName AIを作成する際に指定した「予測する列名」(=目的変数)
forecast 投入したデータセットの先頭から行ごとに以下の情報を繰り返し出力し、投入データの最終行の出力に続けて指定した予測期間の情報を出力する
ds 予測した日時
エポック秒(UNIX秒)で出力
yhat 予測値
yhat_lower 予測の95%信頼区間の下限値
yhat_upper 予測の95%信頼区間の上限値
trend トレンドの値
トレンドは、時間の経過とともに増減する動きのこと
trend_lower トレンドの95%信頼区間の下限値
trend_upper トレンドの95%信頼区間の上限値
additive_terms 周期性を加法的に計算した観測値
加法的,乗法的どちらか(乗法的モデルの場合3つとも0.0)
additive_terms_lower 加法的観測値の95%信頼区間の下限値
additive_terms_upper 加法的観測値の95%信頼区間の上限値
multiplicative_terms 周期性を乗法的に計算した観測値
加法的,乗法的どちらか(加法的モデルの場合3つとも0.0)
multiplicative_terms_lower 乗法的観測値の95%信頼区間の下限値
multiplicative_terms_upper 乗法的観測値の95%信頼区間の上限値

以下は、レシピのパラメータ「自動周期設定」を「ON」にした場合、投入データから自動で判断した周期が出力されます。
自動で選択される周期は、年/週/日のいずれかです。

フィールド_0 フィールド_1 フィールド_2 説明
list forecast yearly 年周期の観測値
yearly_lower 年周期観測値の95%信頼区間の下限値
yearly_upper 年周期観測値の95%信頼区間の上限値
weekly 週周期の観測値
weekly_lower 週周期観測値の95%信頼区間の下限値
weekly_upper 週周期観測値の95%信頼区間の上限値
daily 日周期の観測値
daily_lower 日周期観測値の95%信頼区間の下限値
daily_upper 日周期観測値の95%信頼区間の上限値

以下は、レシピのパラメータに手動で周期設定を追加した場合に出力されます。

フィールド_0 フィールド_1 フィールド_2 説明
list forecast 周期の名前 設定した周期の観測値
周期の名前_lower 観測値の95%信頼区間の下限値
周期の名前_upper 観測値の95%信頼区間の上限値

<MFTransformerV2> ※MfTransformerの後継ブロックです。

フィールド_0 フィールド_1 説明
inferenceType 固定値 “time_transformerV2”
時系列解析”MfTransformerV2″であることを意味する
id MatrixFlow内部で自動で付与する実行時の識別ID
forecast 投入データの空白行の分の予測情報を出力する(例:予測したい行数が7行の場合、7行分の予測情報が出力される)
ds 予測した日時
エポック秒(UNIX秒)で出力
yhat 予測値、または null*
y 実測値(投入データの値)または null**
yhat_lower 予測の95%信頼区間の下限値
yhat_upper 予測の95%信頼区間の上限値
ColumnName カラム名 列名

*yhat(予測値)の null
実測値(y)の存在するレコードに予測値は出力されません。nullになります。

**y(実測値)の null
予測値(yhat)を得たい行には実測値がありませんので、null になります。

<MFTransformer>
※MfTransformerは機能が古いため、推奨しておりません。
 後継のMfTransformerV2をご利用ください。

フィールド_0 フィールド_1 説明
inferenceType 固定値 “time”
時系列解析であることを意味する
id MatrixFlow内部で自動で付与する実行時の識別ID
forecast 投入したデータセットの先頭から行ごとに以下の情報を繰り返し出力し、投入データの最終行の出力に続けて次の1行分の予測情報を出力する
ds 予測した日時
エポック秒(UNIX秒)で出力
yhat 予測値、または null***
y 実測値(投入データの値)または null****

***yhat(予測値)の null
レシピブロック「MfTransformer」の「入力列の長さ」に指定した行数を読み込んで次の1行分を推論します。
入力列の長さに「28」を指定した場合、1‐28行目で29行目を推論、次に2‐29行目で30行目の推論・・・と投入データの最後まで繰り返します。
そのため、入力列の長さに満たない行は推論できず null になります。

****y(実測値)の null
予測値を得たい行には実測値がありませんので、null になります。